初めての夜

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初めての夜

「殿下、今日は本当にありがとう ございました。久しぶりに両親と 会うことが出来ました」 「そなたの両親は真面目で、そなたの 事を大事に思っている。また次の 機会に話をしたい」 催しも終わり、殿下と淑媛は熙政堂に 移動していた。 「はい、私の両親も喜びます。 今日は殿下もお疲れでしょうから 私はこれにて失礼いたします」 午前中は公務をこなし、午後は催しの 確認をしていた殿下を気遣い 早めに帰ろうとしたが、殿下は淑媛の 腕を掴み寝台の上に寝かせた。 「どうして早く帰ろうとする? 私の事が嫌いか」 「いいえ、殿下。そのような事は・・」 「そなたの本音が知りたいのだ。最近 私の事を避けているだろう」 殿下には全て知られていた。殿下に まだ世継ぎがいない為、重臣達や 大妃が焦っている事を提調尚宮から 聞いた後から淑媛は不安になった。 もし、自分が男子を出産したら 世子になり争いに巻き込まれるのでは ないのかと思ったのだ。 「・・殿下、私は不安なのです。 私の夢は家族が揃い幸せに暮らす 事でした。しかし、宮廷では 叶う事はないでしょう。いつ何時も 警戒し、疑わなければならない からです。私は子にそのような 辛い目に合わせたくないのです」 「淑媛の言う事も一理ある。しかし 私はソアとの子が欲しい。男子 だろうか、女子だろうが構わない。 絶対に何があろうと守る。 私を信じてくれないか、ソア」 殿下は淑媛を強く抱き締めた後 口付けを交わした。 「でん、か、もう、ダメです・・」 「私の子を孕むまで、毎日そなたの 中に注いでやるからっ」 「あっ、もうっ」 殿下は何度も淑媛を抱いた。 快楽から逃げようと腰を上げても 腰を掴まれ、更に激しく奥を貫いた。 「ソア、絶対に逃がさない。何があろうと 子もそなたも私のものだ」 淑媛はその言葉を聞いて、意識を 手放した。殿下は額に口付けをした後 淑媛の身体を綺麗にする為お湯を 持って来させた。
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