大妃に報告

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大妃に報告

「媽媽、大丈夫ですか?最近お顔の色が 優れませんね」 「そうかしら、うっ」 あれから2ヶ月、淑媛の体調が悪く なっていった。心配したナユン尚宮は 医官を呼び原因を聞く事にした。   「淑媛媽媽、おめでとうございます。 ご懐妊されております」 「媽媽、おめでとうございます!」 殿下の子が宿った事に喜びもある。 しかし、子が産まれるまで安心は 出来ない。 「殿下と、大妃様に直接報告したい。 そなた達も同行してくれ」 「はい、淑媛媽媽」 身支度をした後、大妃のいる場所へ 向かった。 「大妃様に挨拶いたします」 「淑媛か。隣へ」 ナユン尚宮に支えてもらい隣にある 席へ座った。淑媛の顔色が悪い事に 気づき、心配そうな面持ちになった。 「どうしたのだ、体調が優れないのか? 医官も同席させているという事は・・」 「今日は大妃様に報告があって来たのです。 医官に診察し判明したのですが お腹に殿下の子が宿りました」 「な、何と!それは本当か」 「大妃様、診察した結果確かに 確認できました」 大妃は医官の報告を聞き、不安な表情では なくなっていた。淑媛の体調を考慮し 側室の仕事は免除される事となった。 「これからは一人の身体ではない。 無理をせず、安らかに過ごしなさい。 何かあれば尚宮をここへ連れて来る と良いわ」 「はい、大妃様。お気遣い感謝いたします」 大妃に報告した後、少し休み殿下の 元へと向かった。
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