嬉しい知らせ

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嬉しい知らせ

「殿下、淑媛媽媽がいらしております」 「珍しいな、通せ」 公務中に淑媛が来る事はあまりない為 何かあったのかと思い様子を見ると 顔色がいつもより悪くすると見えた。 「どうした、淑媛。顔色が悪いぞ 体調が優れないのか」 「殿下、医官を呼び診察した結果 ・・懐妊していました」 「な、何と!子が宿ったのか」 殿下は席を立ち、淑媛の手を握った。 「大妃様にも報告してきました。 大妃様や殿下には直接報告した かったのです」 「そうか、大妃様も喜んでいるだろう。 そなたの子であれば、男女は関係ない。 分け隔てなく育てる」 殿下の明るい表情を見た淑媛は緊張が 和らいだのか、殿下の腕の中で 眠ってしまった。
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