第32話 真知子の考え

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 漫研に行っていた宮子が来て、美咲たちは歩いて帰った。  みこと亮は鍵の返却に職員室に行ったが、先生はどこかに出掛けたらしく居なかった。 「また何か買いに行ってるのかもなあ」 「今度は毛布と枕かも知れないね」  今日もバスは混んでいる。カーブを曲がる度、みこはわざと亮にくっついた。そんなみこを亮はしっかりと支える。 「亮、今日もオアシスでなんか食べて帰りたいけど、いいかな?」 「うん、俺も腹減った。寄っていこう!」  2人は途中でバスを降り甲陽園駅近くの阪急オアシスに向かった。  みこはもう亮に緊張しなかった。眠たいけど寝ずに喋っていたい、亮とずっと一緒に居たい。  そう思うようになっていた。
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