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第35話 桜谷香風
亮と居眠り少女が2人で部室に入ったからちょっと覗いてやろう。
どういう関係なんだろう、付き合ってるのかな…気になる。
扉に隙間を開けてと…
わたしは隙間から中を覗いた。やましいことを始めたら乗り込んでやる。
「おーい」
だいたい男子1人に女子3人の同好会ってハーレムじゃないの。まあ、わたしが入っていない時点で場末のハーレムだけどね。
「おーい」
さっきから「おーい、おーい」とうるさいな。わたしは肩に掛かった手を払いのけた。
「シーっ、なんですか、静かにしてください。覗きがバレるじゃないですかっ」
わたしは背後から女に腕を掴まれ階段の踊り場まで連行された。痛い痛い、なにこの力、ただ者じゃあ無い。
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