第41話 承認

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「同好会は当然に存続が決まった。そこで今後の方針だが、顧問である私を(あが)(たてまつ)り敬いながら活動するように。それから、今回のようにしっかりやるのか、(てい)で集まって別のことをバラバラにやるのか、よく考えたまえ」 「はい、特に話の後半はよく考えます」 「うむ、話の前半は考える余地もなく同意するということだな」  真知子先生は満足気に職員室に戻った。  この短期間であれだけの演奏が出来るんだ、やはり彼らは良いものを持っている。今回の練習で一緒に活動する楽しさにも目覚めただろう。 「これで私も美味いコーヒーが飲めるというもんだ!」 「宮前先生っ、独り言がうるさいですよ」
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