第44話 新入部員

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 夙川駅近くのマクドナルド。あたしと宮子、亮の3人が集まった。 「亮って昔、香風(このか)さんと何かあった?特に羽衣千歳(はごろもちとせ)さん絡みで」  宮子は思ってたよりも、な聞き方をした。  あたしは亮を見た。でも、やっぱり心情は読み取れない。 「千歳を知ってるという事は、ある程度のことは香風に聞いてるんだな」 「うん、聞いたよ~。あ、でも香風さんを悪く思わないでね、弱みを握ってから無理矢理聞き出したから~」 「弱み?」 「うん、でもそれが何かは話せないよ~。つまり!私たちは秘密を守れる信用出来る人たちなの。だから千歳さんのことを教えてくれても大丈夫だよ~!」  香風から千歳のことを聞き出した時と話の持って行き方が同じだ。 「わかった、じゃあナレーションベースで。でも、そんなに複雑でも長い話でもないよ」  え?亮も?  なんでナレーションベース?  これ、流行ってるの?
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