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第45話 亮と千歳
小学生の時からバスケをやっていた亮は、中学でもバスケ部に入った。
身長も高くイケメン、バスケも上手い。最初から目立つ存在だった。
2学期になって転校してきた千歳は、新しく出来た友達に誘われバスケ部の見学に行った。
体育館の半面は女バス、その隣の半面では男バスが練習をしていた。
千歳の目は女バスの練習風景よりも亮の動きに惹きつけられた。
それは一目惚れをした瞬間、千歳の初恋だった。
その日のうちに女バスへの入部を決めた千歳。
運動が得意ではない千歳は、少しでも亮に近づきたいと思い、放課後になると真っ先に体育館に行き、部活が始まるまでの少しの時間も自主練に励んだ。
何度も亮に話しかけようとしたが、内気な千歳にはそれが出来ず、ただ憧れの存在、その姿を見ているだけで気持ちを満足させようとしていた。
そんなある日、部活が終わり片付けをしていると亮が話しかけてきた。
いつも懸命に自主練をしている千歳は目立っていたから、バスケの好きな亮はドリブルやドライブのコツなどを教えた。
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