第45話 亮と千歳

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 ………  2人は帰る方向が同じだったこともあり、部活が終わると仲間とともに一緒に帰ったり、休みの日は2人で遊びに出掛けたりもした。  バスケの話、友達の話、転校して来る前に住んでいた街の話、亮はいつも楽しそうに聞いていた。  亮は男友達と同じ感覚で接していた。しかし千歳は違った。  初めての恋、その気持は日増しに膨らんでいった。  周囲の誰もが付き合っていると思うくらい仲の良かった2人だが、告白をしたことも、されたことも無かった。そんな関係性が学年が変わっても続いていた。
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