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……………
「それでその後はどうなったの?香風の話だと千歳さんは病んでしまったって事だけど」
「そのあとしばらく、香風は事あるごとに俺に絡んでくるようになったよ。あいつは酷い男だって周りにも言ってまわってたし」
「千歳さんは?」
「うーん…これは誰にも言わないでくれよ、その後しばらくは夜、家に帰って部屋の灯りを点けると非通知の電話がかかってきたり、朝起きたら非通知の着信履歴が50回くらい残ってたり…」
「ストーカー化したってことじゃん」
「いや、千歳がやってるとは限らない、香風かも知れない」
香風はそんな間接的な事はしないだろう。きっと千歳さんだ。
「学校で顔を合わせることもあったでしょ?」
「ばったり出くわしたときは、顔を赤らめて恥ずかしそうに微笑んで、もじもじしてたなあ」
あたしは他人事のようなその冷たい言い方に腹が立った。
「ちょ、あんたね…」
まあまあと宮子に止められた。
「言いにくい話をしてくれてるんだから怒るのは無しだよ~、つまり…」
亮のほうを向き、
「ヤンデレ属性が付いたのね」
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