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「今のうちにまどろみさんの事も聞いておこうと思うの。美咲は他に聞いときたいこと無い?」
「うん、宮子に任すよ、聞きたいことが出来たらその時に聞くね」
あたしは宮子の勢いに圧倒される。普段そんなに亮と関わってるわけでは無いのに、ご一緒にポテトまで買いに行かせてる。
亮が戻ってきた。
「ありがと~、はいこれお金」
宮子はトレイに紙ナプキンを広げポテトを雑にぶちまけてさっそく摘み始めた。
「で、まどろみさんをどう思ってるの?」
「よく寝る美人だと思ってる」
「だよね~、そ・れ・で?」
はぐらかすのは許さないとばかりに、宮子は笑顔だけど威圧感を出した。ポテトを頬張り過ぎて発音が不明瞭だ。
今度はあたしが聞いてみた。
「まどろみさんの気持ちには気付いてるの?」
亮はシェイクをずずずと吸い込み溜め息をついた。
「うん、なんとなくだけどね」
「気付いてて仲良くしてるんだ~、と言うことは?」
もぐもぐしながら宮子は追求した。
「亮も、まどろみさんのこと異性として好きなの?」
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