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あたしは敢えて「好き」という言葉は使わなかったのに、宮子はまたど直球な聞き方をした。
「それはまだ、よくわからない」
「一緒に居ると楽しい?喋るのも楽しい?寝顔見ると可愛くてゾクッとする?学校来るとまどろみさんに会えるの楽しみ?」
「そうだな」
「家に居てもまどろみさんのこと考えたりする?」
「そんな時もある」
「そっか~、美咲、出番だよ、亮に言ってあげて」
急にバトンタッチされたけど、以前お嬢に言ったことのある台詞を言った。
「う、うん、それはね………」
ゴクリと唾を飲み込む亮、
「恋だよ」
亮の顔が少し赤くなったような気がした。
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