第46話 亮の思いは

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 あたしは敢えて「好き」という言葉は使わなかったのに、宮子はまたな聞き方をした。 「それはまだ、よくわからない」 「一緒に居ると楽しい?喋るのも楽しい?寝顔見ると可愛くてゾクッと()る?学校来るとまどろみさんに会えるの楽しみ?」 「そうだな」 「家に居てもまどろみさんのこと考えたりする?」 「そんな時もある」 「そっか~、美咲、()番だよ、亮に言ってあげて」  急にバトンタッチされたけど、以前お嬢に言ったことのある台詞を言った。 「う、うん、それはね………」  ゴクリと唾を飲み込む亮、 「恋だよ」  亮の顔が少し赤くなったような気がした。
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