第47話 宮子とポテト

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 川沿いの歩道は国道の下をくぐれない。  あたしたちは階段を上って国道を渡り再び歩道を歩く。  オアシスロードと名付けられたこの川沿いの道は、4月の上旬まで周りの桜が咲き誇る。  入学式の時ほとんど散りかけだった桜は、今は葉桜に変わっていた。  街灯に照らされて鮮やかな色を見せる新緑と生暖かい風が季節の移ろいを感じさせる。来年の春はみんなで花見をしたいと思う。 「さあ、ポテト冷めるから急いで帰るねっ」 「宮子、晩ご飯ポテトだけなの?」 「まさか~、白ご飯も食べるよ。ご飯にポテトを乗っけて食べると美味しいよ~」  どんだけポテト好きなの?なんでそんなに炭水化物を食べててなんで太らないの?羨ましいなあ。 「じゃあまた明日~」  宮子は軽く走りながら帰って行った。
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