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「わかったわよ。あんまり参加出来ないかも知れないから迷惑もかけるし、知っといてもらったほうが良いか…でもホントに絶対言わないでよ」
宮子は香風がコロリョフの十字架という地下アイドルグループのメンバー・アニカで日曜日になるとライブ活動をしていることを話した。
「びっくりです。それって、学校にバレたらどうなるんですか?」
お嬢が聞くと香風が胸ポケットから生徒手帳を取り出した。
「地下アイドル禁止なんてどこにも書いてないでしょ、だ、大丈夫なのよっ」
宮子の真似だ。
うむうむと頷きながら宮子が言った。
「でも、それよりももっと秘密にしとかなきゃいけないのは…」
『それは…?』
「口パク問題だね~。これはアイドルにとって致命的な問題だよ」
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