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第52話 急接近
香風の件は真知子先生預かりになったものの、同好会の方針は無事に決まった。
始めは体で集まりそれぞれが好きなことをするつもりの同好会だったが、ひと月ほどの活動でみんなの意識は変わった。
「ほら、帰るよ」
眠っているまどろみさんと亮を残してあたしたちは部室を後にした。
２人の様子が気になる香風は、居残って扉の隙間から中を覗こうとしたが、あたしと宮子で両腕を掴んで連れて行った。
お嬢は「捕らえられた宇宙人みたいですね」と楽しそうに笑った。
香風は同好会に受け入れられたんだと思い内心嬉しかった。
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