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下校時間を過ぎ徐々に静かになっていく校内。運動部や吹奏楽の音ももう聞こえない。
部室には静寂が訪れ、みこの寝息がくぅくぅと聞こえるようになってきた。
香風が来たことで、亮は千歳とのことを思い出し、みこにはちゃんと接しないといけないと思った。
整った顔立ち、ぶっきらぼうな喋り口調、でもどこか儚げで弱々しい一面も持つみこ。
亮は自分の気持ちが確かなものだと感じ始めた。
みこはうっすらと目を開けた。
亮と目が合った。
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