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「まどろみさん何番?」
「私は16番、亮は?」
「27番…離れるの嫌だなあ」
「わ、私もだ」
顔が赤くなるみこ。
真知子が教壇に戻った。
「全員引いたなー?では…」
黒板に座席表を書き始める真知子。数字はまだ書いていない。
「席の配置はこれで間違って無いな…よし、では今から私がランダムに数字を書き込む。その数字の席が新しい座席だ」
「え~?!それだと先生が意図的に操作できるじゃないですかっ」
「意図的?どうやって?誰がなんの数字を引いたかなんて知らんぞ」
「いや、引いてすぐに何番だ~と叫んでた奴らのならわかるでじゃないですか」
「あ~それ、大丈夫。私は悟りを開いたことがあるから無の境地で数字を書く」
意味不明なことを言って、それ以上の有無を言わせず真知子は適当に数字を書き始めた。これ以上先生に文句を言っても無駄だとわかっているので皆数字に注目した。
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