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「1、2…と」
自分のくじ番号が書かれると「え~」だの「やった」だのと悲喜交々の声が聞こえる。
「…16」
微睡の引いた16番は窓際の最後列。
亮と離れるのは嫌だけど、寝ているのが目立たない席だ。少し良かった。
「…27」
亮の引いた27番は窓際後ろから2列目。
「あ!前後ろだ」
「…これって真知子先生が?それとも偶然?」
真知子は全ての数字を書き終えた。
「よーし、すぐに移動しろっ。1分待ってやる。黒板が見えない等の不都合が有るものは本日中に申し出るように」
「亮、良かった、前後ろだけど並んだ」
「うん、寝顔が見れる隣が良かったけどね」
「う、うん」
嬉しさと恥ずかしさでみこは真っ赤になった。
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