33人が本棚に入れています
本棚に追加
「入るぞー、お、今日も熱いな~お2人さん、ヒューヒュー」
『小学生か~っ』
「しかしな、女子校出身のお嬢や恋愛禁止のアイドルには刺激が強いぞ。時と場所を考えて、な」
「はぁ~い」
口を尖らせ不満げに返事をする2人。イタい、こっちも小学生か。こんなイタいキャラじゃ無かったのに。恋愛脳で幼児退行?!まさか、ね。
「さて、6月に北山高校祭、通称北高祭があるのは知ってるな?体育館のステージで活動を発表するなら事前申請をしなきゃならん。あとでまた来るから、どうするか考えといてくれ」
真知子先生は職員室に戻っていった。
「では、どうするか決めよう」
さすが部長、切り替えが早い。
これを機に2人の仲を聞こうと思ったのに聞けなくなった。でもまだ肩を寄せ合ってる。あ、これ写真に撮っとこう。
「お2人さん、ラブ・アンド…」
『ピースッ』
2人ともダブル・ピースしたぁ~。やっぱりイタいかも、この2人。
「良いなぁ、私もあんなことしたいです」
「あんたたち恋愛禁止アイドルに当てつけてんのっ?うらやましい」
「そんなつもりは無い。仕方がない離れるとしよう」
「うん、離れよう」
ようやく2人は離れた。10cmほど…。
「もっと離れなさいよっ」
今日中に北高祭の出し物は決まらないだろうなとあたしは思った。
最初のコメントを投稿しよう!