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漫研の活動が終わった宮子が来た。美咲の姿を見て瞳が潤む。
「あっ、宮子さん!感動してる暇は無いですよっ。手拍子でリズムを取りやすくしてあげてください!」
「あ、うん、はい」
何度かハミングで歌い、呼吸がうまくできるようになってきた。手拍子が有るとリズムが取りやすくなった。
「今日はここまでにしましょう。メトロノームを持ってきますから、しばらくはそれでリズムを取ってみましょう。帰ったらマリーゴールドをハミングしながら100回聴いてください。お風呂でハミングすると反響していい感じになりますよ」
「うん、やってみる」
「事務所でやった歌唱指導よりプレッシャーが無くていいわ。お嬢、これからもよろしくお願いします」
「任せてください。お願いされた以上はピシッとやりますからね」
宮子は美咲に抱きついた。
「良かったよ~、美咲」
「う、うん、泣かないでよ。まだハミングだけどね。頑張ってみる」
「頑張ると言った以上はピシッとやりますからね」
「入るぞー」
真知子先生が入ってきた。
「悪い知らせだ」
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