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第62話② 恋バナ 桜谷香風
「じゃあ次は…誰の恋バナにする?あ、そうだ~」
宮子は鞄からマクドナルドのポテトを出した。ちょっと押しつぶされてる。
「これでくじ引きしよう。短いのを引いた人が次の番。それと引いたポテトは必ず食べてね」
食べ物でくじ引きって色々とマズくない?まあ、あとで食べるからいいか?
みんなで押しつぶされたポテトを引く。うーん、これ食べなきゃいけないの?
一番短いポテトは香風だった。
「じゃあ次は香風の恋バナ、あ、ポテト食べてね…さっき買ったやつだから大丈夫。冷めてても美味しいけど、やっぱり温かいほうが美味しいよね~。真知子先生に頼んだら電子レンジ置いてくれるかな…」
うむと考え込む宮子、確かに電子レンジがあったら温かいお弁当も食べられる。良いかも知れない。
「じゃあアイドル香風ちゃんの恋バナ聞かせて~、「アイドルだから、わたしは皆のものよ」とか言うのは無しでね」
「あ、え?」
口をパクパクさせる香風。みんなのものだと言おうとしていたようだ。
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