第62話② 恋バナ 桜谷香風

1/3
前へ
/472ページ
次へ

第62話② 恋バナ 桜谷香風

「じゃあ次は…誰の恋バナにする?あ、そうだ~」  宮子は鞄からマクドナルドのポテトを出した。ちょっと押しつぶされてる。 「これでくじ引きしよう。短いのを引いた人が次の番。それと引いたポテトは必ず食べてね」  食べ物でくじ引きって色々とマズくない?まあ、あとで食べるからいいか?  みんなで押しつぶされたポテトを引く。うーん、これ食べなきゃいけないの? 一番短いポテトは香風(このか)だった。 「じゃあ次は香風の恋バナ、あ、ポテト食べてね…さっき買ったやつだから大丈夫。冷めてても美味しいけど、やっぱり温かいほうが美味しいよね~。真知子先生に頼んだら電子レンジ置いてくれるかな…」  うむと考え込む宮子、確かに電子レンジがあったら温かいお弁当も食べられる。良いかも知れない。 「じゃあアイドル香風ちゃんの恋バナ聞かせて~、「アイドルだから、わたしは皆のものよ」とか言うのは無しでね」 「あ、え?」  口をパクパクさせる香風。みんなのものだと言おうとしていたようだ。
/472ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加