第62話② 恋バナ 桜谷香風

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「じゃあクラスは?クラスにいい感じの男子は居ないの?」 「(おな)い年の男子は子供っぽく見えてダメ。年上が良いわ」 「仕事してると、大人の人が多いからそうなるんだよね~」 「見た目は?どんな人が良いの?例えば背が高いとか?」 「ビジュアル?そうね…背が高くて、足が長くて、引き締まった体系で、清潔感があって、やっぱりイケメンが良いわ」 「やっぱり~、好きな人がタイプと言っても好きなタイプはあるよね~」  宮子は香風をからかうのが好きみたいだ。 「そ、そりゃあるわよっ。わたしばかり言うのって不公平よ、あんたの好きなタイプ教えなさいよっ」 「私?黒衣を(まと)い大きな剣を持ってる強い人がタイプ」  宮子はポテトを頬張(ほおば)りながら答えた。ごめんね宮子、ちょっと馬鹿っぽく見えるよ。 「もういいわっ、私の話はお仕舞いよっ」  アイドルしている香風は、当分恋愛は出来なさそうだ。ちょっと可哀想。
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