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香風が口を挟む。
「でも知ってる?亮って背も高いしイケメンだし中学の時から人気あるのよ。わたし告っちゃおうかなー」
「香風っ、お前」
珍しくまどろみさんが語気を荒げた。美人って怒った顔も美人だ。
「冗談よ、わたしは恋愛禁止って言ったでしょ」
「確かに亮くんって格好いいよね。私が告っちゃおうかな~」
「宮子…まさか亮のこと…」
今度は悲しそうな顔になった。
「冗談よ、私は3次元は無理無理」
「イケメン男子とお付き合い。良いですね。じゃあ私が告白しましょうか?」
「お嬢まで…そんな…」
お嬢まで話に乗っかってきた。まどろみさんは…笑みを浮かべてる。
「冗談ですよ。私は野球部男子です」
4人が揃ってあたしのほうを見た。
え?なに?あたしも話に乗っかって言わなきゃいけないの?まどろみさんも期待の眼差しだ。
「あ、あたしも告白しようっかなあ」
「美咲さん!酷いです。まどろみさんの想い人に告白するなんてっ」
いやいやお嬢、なんでそうなるの?
「じょ、冗談よ。あたしは…」
『あたしは?』
「あたしは…ええっと…」
そうださっきの恋バナの流れでいこう。
「お嬢と野球部を見に行くわっ」
『お~っ』
みんな拍手してくれた。なんなのこの流れ。
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