第62話⑤ 恋バナ 微睡みこ

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「でもまどろみさん、誰かが亮に告白する可能性だってあるのよ。早めに「付き合ってる」って言える状態にしといたほうが良いかも知れないよ~」 「う、うん…告白…」  まどろみさんは顔を真っ赤にして考え込んでる。 「まあそれで亮くんが他の人と付き合ったら…」  宮子は立ち上がった。きっとあれを言うんだろう。 「あたいが許さないっ」  やっぱり。 「わたしも許さないわよ。また千歳みたいな…ぐえぇ」  あたしは香風の腕を()じりあげた。まずい、まどろみさんに聞かれたかも…。 「告白…亮に」  あ、良かった、まどろみさんまだ考え込んでる。 「じゃあ私は漫研に行ってくるね~」 「いってらっしゃ~い」  宮子は漫研に向かった。 「千歳…?」  みこの(つぶや)きには誰も気付かなかった。
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