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まどろみさんがボーッと立っている。馴れない恋バナで疲れたのかな。今日は亮が居ないし帰りが心配だ。鍵を返して一緒に帰ろう。
「美咲…」
「あたし今日はバスで帰るよ。一緒に帰ろう!まどろみさん」
「私は千歳に会った事が有るかも知れない」
「えっ?」
しまった。さっき香風が千歳って口走ったのが聞こえてたんだ。
「確かめたい場所がある。美咲、一緒にそこまで行ってくれないか…その、ひとりだと怖いから…」
だんだんと声が小さくなり、俯くまどろみさん。
「うん、分かった」
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