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「そのことね。今のところよくわからない。メッセージでは来たそうなこと言ってたんだけど、わたしがライブで来れないって言ったらどうしようかと悩んでた」
「そうなんだ、でも来る可能性が有るってことだね」
「うん、チケットはわたしに言ってくると思うんだ。でも念のため他の西中出身者にも聞いとくわ。どうなるかわかったら必ず教えるね」
「ありがとう香風、助かるよ」
「改まってお礼なんて照れるじゃない。そんなことより腕掴むのやめてよね」
部室に戻ると皆心配そうにしていた。
「香風さん大丈夫でしたか?」
「美咲、なんか話があったのか?」
見抜かれてる。香風が気を利かせてくれた。
「ライブのチケット余って無いか聞かれたのよ。残念ながら即完売よ」
「すご~い、と言いたいところですが、単独ライブじゃ無いですよね?」
「え、う、うん。今回は有名なグループが来るの。だからチケット余ってないのよ」
北高祭のチケットとライブのチケット、咄嗟に思いついてくれたんだ、ありがたい。
「だから次回のライブチケットは最優先で美咲に買ってもらうことになったわ」
「え、買うの?友達にはタダで配るとかじゃないの?」
「大事な収入源なのよ」
「私も見に行きたいです!こっそり頼むなんてズルいですよ美咲さん」
「わかった、お嬢もお買い上げありがとうございま~す」
結局、いずれ同好会のみんなで見に行くことになった。どんなライブなのか興味あるしそれも良いか。
でも有料?うまいこと売りつけられたな…。
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