第68話 北高祭の活動申請

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第68話 北高祭の活動申請

「入るぞー」  連休明け最初の同好会。真知子先生がいつものように入ってきた。 「さて、今日は北高祭での活動内容を聞かせてもらおう。部長、どうすることになった?」 「はい、ゲリラライブをやることに決まりました」  まどろみさんが部長らしく答えた。 「おお、そうか、それは同好会メンバー全員の意見だな?」 「総意です」 「うむ、よろしい」  先生は満足げに頷いた。 「ただし、一つだけ言いたいことがあります。先生はゲリラライブに関する全ての責任を負うと(おっしゃ)いましたが、私たちも責任を負います。誰かに責任を押し付けて自分だけ楽しむと言うのは間違っています」 「そうですよ、先生だけを悪者にはしませんよ」 「一蓮托生(いちれんたくしょう)ってやつね。わたしは当日来ないけど」 「お、お前たち…」 『わ~』  まどろみさんとお嬢と香風(このか)の3人は先生に向かって駆け出した。
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