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「美咲さん、顔から血の気が引いてるから、きっとそう思ってるだろうなと思って乗っかってみました」
お嬢はテへっと笑った。
「そうだよね~。偶然だよね、奇跡的な偶然。ほら雨雲レーダーを見て」
そう言うと宮子はスマホのアプリで雨雲レーダーを見せてくれた。
「ほら、ここだけ局地的に降ってるんじゃなくて、けっこう広い範囲で降ってるよ~。朝の天気予報通り。だから千歳さんがここだけに雨を降らしているわけじゃ無くて、偶々降ってるんだね~」
「私たちがまどろみさんの同好会に集まったのは、部活を体でやりたかった人たちだったからですよ!」
激しい雨音、濡れた服が気持ち悪いし強い風が体温を奪う。寒いなあ。
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