33人が本棚に入れています
本棚に追加
/472ページ
第81話 ブレイクタイム(真知子先生)
「さて、話を聞こうか」
「千歳のこと、色々と助言をくださりありがとうございました」
わたしは頭を下げてお礼を言った。
「お礼は事がうまく収まってからにしろ…うまく行くと良いな」
「はい、みんなが居るからうまく行くと思います」
「うむ、すべて終わったら貢ぎ物を持ってお礼に来いよ」
先生は真顔で言った。本気だなこれ。苦みの少ないコーヒー豆でも持ってこよう。そしたらわたしも飲みやすいし。
「同好会のみんなと宮子、そしてもちろん真知子先生も、大切な人たちです」
「どうした急に。なんだか照れるな。もう一杯コーヒー飲むか?」
「いえ、飲み過ぎて授業中トイレに行きたくなったら困ります」
「そうだなあ…便秘って言われるな」
「それっ!先生のせいで便秘キャラになったんですよ。どうしてくれるんですかっ」
「すまんすまん、まあ怒るな」
先生のせいなんだけど…なんだか許せる。
最初のコメントを投稿しよう!