第81話 ブレイクタイム(真知子先生)

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第81話 ブレイクタイム(真知子先生)

「さて、話を聞こうか」 「千歳のこと、色々と助言をくださりありがとうございました」  わたしは頭を下げてお礼を言った。 「お礼は事がうまく収まってからにしろ…うまく行くと良いな」 「はい、みんなが居るからうまく行くと思います」 「うむ、すべて終わったら(みつ)ぎ物を持ってお礼に来いよ」  先生は真顔で言った。本気だなこれ。苦みの少ないコーヒー豆でも持ってこよう。そしたらわたしも飲みやすいし。 「同好会のみんなと宮子、そしてもちろん真知子先生も、大切な人たちです」 「どうした急に。なんだか照れるな。もう一杯コーヒー飲むか?」 「いえ、飲み過ぎて授業中トイレに行きたくなったら困ります」 「そうだなあ…便秘って言われるな」 「それっ!先生のせいで便秘キャラになったんですよ。どうしてくれるんですかっ」 「すまんすまん、まあ怒るな」  先生のせいなんだけど…なんだか許せる。
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