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「だから雨を降らす能力者が居てもおかしくないのよ!」
いや、おかしいよ。そんなの居ない居ない。
「そう言えば昔この学校にはそんな事があったな」
まどろみさんが話に乗っかった。香風も、
「そう言えば千歳って雨の日も好きだったわ」
と乗っかった。ああ、この流れは…
「そう言えば雨が降る日に限って、吸い寄せられるように私たちは何故か千歳さんに会ったり、話題にしたりしていますね…つまり…」
お嬢が言ったあと、みんなあたしの方を見た。やれやれ、仕方がない…
「の、能力者?」
『そんなわけ無いって』
とみんな言ったけど、宮子だけは
「あり得るよねっ!」
と目を輝かして言った。どこまで本気なのかなあ。
夜、わたしは千歳とメッセージをした。チケットを渡すのは水曜日の夕方6時になった。場所は…
小さな公園の小さな東屋の下になった…
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