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6限目が終わり終学活の時間。
「スマホの電源切って鞄の中に…(以下略)」
真知子先生はいつも通りのフレーズで入ってきた。
「北高祭のチケットを配布するぞー」
いよいよチケットが配られた。ほとんどの人が中学の同級生に渡すようだ。
あたしも宮子たち南中出身者と打ち合わせて他の学校に行った友だちにバラ撒く予定だ。
亮も坊主頭の…誰だっけ?とか他の西中出身者とチケットをどうバラ撒くか話し合っているようだ。
まどろみさんはいつも寝ていて友だちが居なかったと言っていた通り、一般用チケットは貰っていなかった。東中出身者が来ても誰とも喋らないのかな…そう言えばこの学校でも東中の人と喋っているのを見たことはほとんど無い。
北高祭では東中だった人たちに今のまどろみさんを見てほしい。びっくりさせたい。
お嬢は一般用チケットを貰ったようだけど…じっと眺めている。
女学館からの外部進学だから、友だちを呼びにくいのか、それとも…交際していた先生を呼びたいのかな…きっとそうだ。まだ想いが残ってるとしたら辛いだろうな…でもお嬢は前を向いているから…だから大丈夫。
これでチケットは貰った。あたしたちは千歳に会う…決戦は水曜日。
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