第92話 会場に向かうところからが女子会です

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 駅前でバスを降りてマクドナルドに向かう。 「まず会費を回収するね~、ひとり3千円、足りなかったらもちろん追加ね」  ええ?!ちょっと待って宮子、マクドナルドでひとり3千円って怖いよ。足りなかったらって、足りるわよね?余ったら返金してよ。 「じゃあ美咲とお嬢と香風(このか)は先に2階の席の確保っ!まどろみさん、一緒に買いに行こう、レジに行っくよ~」  2階のイートインコーナーは部活帰りの学生で混んでいたが、なんとか5席確保できた。 「お待たせ~」  宮子がお店のトレイに山のようにポテトをのせて階段を上がってきた。そして鞄から大きめの紙皿を出して机の上に置きポテトを全てぶちまけた。  見る見るうちに山積みになるポテト。周りのお客さんがざわついた。  滅多にない光景だから、あたしは写真を撮りまくる。何人かのお客さんも撮らせてくださいと言ってきた。あたしたちを写さないのを条件にオッケーした。SNS上には山盛りポテトの写真が拡散し始めてるかも。 「香風、フィレオフィッシュだ」 「1個?5個要るでしょ」 「香風さん、私はフィレオフィッシュはいいですよ、まず山盛りのポテトを食べないと…」  ポテトの量を見て顔が引きつるお嬢。 「違うわよ、わたしが食べるのよ。フィレオフィッシュ5個くらい普通に食べられるわよ」  え?うそ?香風も大食いキャラなの?  さらに顔が引きつるお嬢。 「では、ただ今よりポテト祭を開催しま~す」  待って、違うよ宮子、女子会開催だよ。
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