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どうしよう緊張する。
ほんとに昨日から変だ。
亮が学ランを肩にかけてくれたのは、きっとなんて事のない普通の出来事なんだ。それをこんなに意識してしまうなんて…。
みんなで職員室へ鍵の返却に行って、下駄箱で靴を履き替えて、何気のない事を話しながら正門へ向かう。すべてが今までに経験したことのない初めてのこと。
私には大切な仲間が出来たんだな。その中に亮も居る。男子と一緒に帰るなんて、今までは考えられなかった。
みこは亮と一緒に帰るという緊張感の中に嬉しいという気持ちが有ることに気付いた。
「じゃあ亮、まどろみさんをよろしくね」
「おう!」
歩いて帰る美咲、宮子、お嬢は正門を出て坂を下り、バスで帰る亮とみこは反対方向、バス停に向かう道を歩いて行った。
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