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第25話 バス帰り
「すまない、バスにしてもらって」
「部長は睡眠時間を削って頑張ってるんだから、部員はしっかりそれをサポートするよ」
昼間に起きているという普通のことだが、みこの場合は睡眠時間がかなり削られる。
「私はいつも寝てたから、誰かと何かをする事が無かった。だから入学して半月ほどで友達が出来て同好会を作れるなんて思ってなかった。亮やみんなが参加してくれて本当に嬉しい、ありがとう」
「部活どうしようと思ってたから、こっちこそありがとうだよ。自分に合った同好会を作るなんて考えは無かったからね」
柏堂のバス停まで10分ほど。
同好会の話や何気のない話をしながら歩く。それだけのことなのに、みこは顔がどんどん赤くなるのを感じた。
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