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バス停には部活帰りの生徒が多く居た。
到着したバスには既に他校の生徒が乗っているので、これでは座れない。
「しっかり捕まっとけよ」
「え?そ、そんな…う、うん」
みこは恐る恐る亮の腕に捕まった。
「えーっと、まどろみさん…捕まるのは吊革」
「わ、わかってる。ちょ、ちょっとふざけてみただけだ」
慌てて吊革を掴み、さらに顔が赤くなるみこ。亮は楽しそうに笑っている。
下り坂、混んでいる車内。バスがカーブを曲がるとよろけたみこは亮に身体を支えられた。
……
「まどろみさん起きて!大丈夫?着いたから降りるよ!」
気が付くとバスの座席に座っていた。
「わ、私はどうなったんだ?」
「まずは降りよう」
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