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「宮子はなんでここに?」
「漫研に正式入部するまではこっちも顔出していいよね、部長さん?」
「うん、もちろん大丈夫」
美咲は冷蔵庫とコーヒーメーカーを見て言った。
「いつの間に。どうせなら電気ケトルも欲しいなぁ、私は日本茶派だから」
そこに真知子先生が入ってきた。
「入るぞー。…お、安井宮子、君は部員じゃないな。このことは他言無用で頼むよ」
そう言いながら真知子は冷蔵庫から水を出しコーヒーを点てはじめた。部室にコーヒーの香りが広がる。
「さてと、1曲披露してくれ」
亮はさっきとは違う曲を弾き始めた。
美咲は動画を撮り始め、真知子は香りを楽しみながらコーヒーを飲んだ。
「うまいじゃないか。お、部長が寝ている、確かに私も心地よく寝れそうだ。職員室では味わえない午後のひと時だな」
真知子は満足気に言った。
先生はコーヒーを飲んで、昼寝をするためにこの教室を手に入れたのか?
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