五月雨心

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五月雨心

六月の朝 雨だと思っていたら 晴れていた 梅雨入りしたのに… ずっと雨降りとは 限らない 雨がやまないとき 心も晴れない 太陽が照りつける午後 心もきらめく それって 単純すぎないかな 心は もっと複雑だよ 雨が降り続く 午後 夜になっても まだ 雨が降って このまま ずっと 雨だったら 心の窓も閉じなくてはいけないの? やまない雨の日は 心の窓を ゆっくり 開けて 音を感じて 匂いを感じて そっと 見つめて 開けた窓から 息吹を 呼んで 雨音が 心を潤わせる 六月の晴れた朝 太陽が眩しく  心地よい 風がなびく 雨をすこし お休みさせて ひととき 明るい午後を プレゼント そんなとき 心は憂鬱モード 笑顔になれない 晴れた午後 心は内向き 現れた外の事象とは アンビバレント 心は揺れて 閉じて 開いて 気まぐれな梅雨入りに 寄り添って 再び 雨が降り続けて ずっと ずっと 止まないで 降って 降って… その雨が上がったとき  待ち受ける 夏のきざしに 内なる心のきらめきも  開けて 待っていられるように
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