――しとしと、と――

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 スクラップの山に埋もれる私は――  ただの、【使用済み】な女性型アンドロイドだ――  ただただよくある光景だ。この未来という時代ならよく見かける光景にすぎない。そして私はアンドロイドなのだ。ただの機械、〝こころ〟などないが故に、私は使い捨てでしかない。  ただ失恋の傷を癒すためだけの存在でしかない。  それが私の造り出した会社の理念なのです。
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