――しとしと、と――

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 彼はわたしを押し倒し、床にたおれた私の、高衝撃吸収素材の人工皮膚でおおわれたお腹まわりを蹴りつづけていた。  最期には彼がなにやら棒状のモノをおおきく振りかぶっているのが記憶に残っている。  なぜ彼が私に〝攻撃的〟であるのか?その理由は知る由もないだろう。  でも、それで彼の気が晴れたのなら、それで――  それが我が社の理念だから。  ――辛いこころを少しでも前へ――  
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