お兄ちゃんの手

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私の家は広島の都会の方にあった。 アメリカからの空襲が頻繁になったため、当時幼かった私は祖母の家に疎開という訳では無いが、避難をすることになった。 「兄ちゃん、またね。」 「またな。」 それが私が祖母の家に行く時の別れの挨拶だったと思う。
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