お兄ちゃんの手

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川に流れていた水は、真っ黒だった。 4歳の私でも、これを飲ませたら死ぬことくらい分かった。 でも、こんなに水を欲しがっている兄を見て、あげないなんて選択肢は無かった。 私はそこに落ちていた缶を拾い、川の水をすくった。 そして、兄の口らしき所へその水を飲ませてあげた。
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