メッセージ

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メッセージ

 これは想像、というかほとんど空想なのだけど、どこかの星の地球にやってきた宇宙人が仲間とはぐれひとり無人島に漂着した。宇宙船も通信機器も壊れてしまって、いくつか試した原始的な連絡手段の一つとして瓶に手紙を詰めて流したものを僕がチャッチして、それを世界に拡散したものを仲間が目にして救け出したんじゃないかと。  だって、僕のスマホにDM(ダイレクトメッセ―ジ)が届いたんだよ。どうやったのか、本当にどうやったのか―  読めないんだけど今では見慣れた奇妙な文字のアカウントから「ありがとう」とひらがな五文字だけのメッセージが。例の飛行物体が打ち上げられたのと同じ時刻に。  さて、返信しようと思うのだけど、そもそも宇宙って届くのか。それこそ今度は僕のメッセージがボトルメールのように宇宙をたゆたうようになったりしないかと心配で送信をタップ出来ないでいる。 さあ、どうしよう? 
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