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「うぃー!今年も雨だぜうぇーい!」
彦星の方の家は、もはやまともな住居の姿でさえなくなっていた。そんな許可出した覚えないぞ、という場所に派手派手しい看板を掲げたライブハウスが建築されている。
パンクスタイルのメイクに、真っ赤なツンツン頭の彼の手には、金ピカのギター。
その両脇には、ギャルっぽいピンクの髪の女の子が二人くっついている。
「今更大和撫子とお話とか無理だっつの。メールしろとかうっせーからケータイも持ってねーで通してっし。今更俺も着物着るとか超めんどいっていうか?もうああいう女は時代遅れっていうか?」
今はお前らがいるしなー!と女子二人と騒ぎまくるエセギタリスト。
浮気している自覚もないその男には、昔の“品行方正”の青年の面影はまったくない。
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