七月に雨が続いたら

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七月に雨が続いたら

 ここ十年以上、七夕の日は雨が降り続けている。  つまり、織姫と彦星はもう十数年も間、天の川を渡ることができていないということだ。  今年もどうやら同じであるらしい。  やまない雨を見て、神様は気の毒に思った。二人はきっと、今年も駄目かとさぞかし肩を落としているに違いない。  神様は心配になって、二人の様子を見に行くことにした。ところが。
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