現実での幸せ

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現実での幸せ

俺がゆめかに返信を送って10分後 俺はリアルで ばあさんを呼びだし お腹空いたから何か作ってと言った ばあさんは気のせいかウキウキして 夜中だったがラーメン作ってくれた 俺がラーメン食ってる横に腰かけた ばあさんはニコニコしながら言った レイちゃんはブリスタやらないの? レイちゃん というのは俺のことだ やらない 俺は小説なんて興味ない そう答えると ばあさんは 笑って レイちゃんは若いから現実が大事ね と言った そのひと言に ドッキリ どうなんだ? 本当は ばあさんも 現実に何かどうかしたいのだろうか 現実は誰にとっても一番大事だろ? 俺は ばあさんに そう言ってみた わからない 何が大事なんだろう? そう答える ばあさんは ぼんやり 何かの想いに ふけっているようだ はは~ん!俺は腹の底でほくそ笑む レイちゃんは 恋人いないのかい? いねぇ~よ! 俺は恋とか面倒だし レイちゃんは 結婚したくないの? したくねぇよ! 俺 我がままだし レイちゃんは 寂しくないのかい? 寂しくねぇ! ばあちゃん好きだし レイちゃんの 幸せってなんなの? 大事な人の幸せを考えることかな? 俺は ばあさんの質問の すべてが まるで 告白のように聞こえたのだ 恋人がほしい 結婚したい 寂しい  幸せになりたい まるでそんな告白 そっか 本当は現実世界での幸せを 望んでいるんだろうな 年取ったら それは無理だと勝手にあきらめてる そう思うと 俺は ばあさんの幸せ 何とかしてやりたくなってしまった 年齢と幸せは何の関係もないはずだ
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