いちごパフェ

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「見とれてたから」 「――?」 「香枝の、可愛い、寝顔に」  言葉を切って、ゆっくりと言えば――あんぐりと香枝が口を開ける。何年つき合ってもこういう台詞に慣れてくれないのが香枝の愛おしいところだ。おれは、笑ってその口に甘ったるい味を押し込んだ。「うん。甘い」と香枝が飲み込んで言った。  ――どっちのことだか。  *
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