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この夜を 止めてよ
幼き自分の
胸に刺さった棘が
何時迄も 抜けないのです
それは
何らかの 事象で
突然 スイッチが入り
頭の中で 点滅を繰り返すのです
何でもなかった今迄が
スイッチがONに成る瞬間
世界の色が 変わって見え
沸々と
僕の悪意が 涌き出でて
何年まで経っても 消えずに
両の手を 震わせるのです
漆黒
見えないくらいの闇が
僕を包む
この夜を 止めてよ
先の見えない狂気に
塗れて仕舞わぬ内に
この夜を 止めてよ
枯れ果てた 涙が
誰かの胸に 棘を刺して
抜けない傷を 作る前に
今は この目に
壊れた 薇人形が
羨ましく 映るんだ…
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