ドン引きな顔合わせ

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ドン引きな顔合わせ

あいつとの顔合わせが終わった後、今よりも露骨に家に帰ってこなくなった その方が僕としても良いが、問題は役人に言い訳が出来ないと言う事だ 月に1回ほど役所の保護課職員が訪問してくるが、現状確認の時に母親は大体居ないので居場所を聞かれる その度に知らぬ存ぜぬで対応しているが、まぁ厳しいよなw あまり役所職員も好きでは無いので適当に対応はするが、向こうも建前があれば良いらしく適当に確認して帰る 面倒なのは児童家庭課の人間だ 母親がおかしい事に同情はするが、現状子供だけでの生活は認められないとかで、母親の状況が改善しなければ、再度施設に入園する必要があるだとか 今さら施設に戻るのも何とも言えないけど、それなりに暮らせるならそれも有りとは思った ただ・・・今は思春期もあるしな~w まぁ、現状は僕らではどうにもならないので、母親に直接説明する様に伝えて話は終了 ぶっちゃけ、両親が居る普通の家庭でもここまで分担しての生活はしてないと思うが・・・ 後はなるようになれ、だな 取り敢えず訪問はまた1、2ヶ月後だし、どうでも良いかw で、問題の顔合わせの日 来たのは太ったおばさんと、中学生くらいの女子の2人 話ではあいつの姉とその娘らしい おばさんはそこそこ普通ではあるが、娘はちょっと違った まず耳にピアスでそれも数個、髪は茶髪で爪も何色かに染まっていて「ザ・ギャル」と言う感じ ・・・まぁ、お察しだよな マトモに学校も行ってないJC、しかも飲酒などで補導もあるとかでヤバイ で、話として今回の結婚はあちらとしても聞いていないらしく、対応に困っているらしい 取り敢えず僕ら兄妹を、あいつの両親や家族に会わせたいと言う内容で進み、僕としても問題は無いと判断で日常を決めて終了 祖父母に話してみても、一度会うだけなら問題ないと言う判断 まぁ、見てみようじゃないか そんな感じで楽しみでもない顔合わせの日を迎えた 家族4人でタクシーに乗り、あいつの実家へ 2階建ての戸建てで駐車場は無く、中はごちゃごちゃと小物や骨董品がある小金持ちな感じ かなり太ったおっさんとかなり痩せたおばあさん、前に来ていたおばさんとJCに小学生くらいの男子と言ったメンツだった 母親は気合い入っているのかすぐに台所に向かい、痩せたおばあさんの手伝いへ向かい、僕らは食卓へ案内された で、食卓の上には見事に揚げ物一色 しかも鶏モモ肉の唐揚げと車エビの天ぷらだけと言った、かなり偏った内容 それを満面の笑みで太ったおっさんが食べていて、僕らにも勧めてきた ・・・まぁ、控えめに言って引いたねw 当初通り、これ以降会わない事を心に決めて適当にやり過ごし、食事終了後は速やかに帰宅した ホント2度と会いたくないな~
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