君のために泣こう【差分】

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「そしたら、ちゃんと愛の言葉を告げてくれる?」 「愛の言葉!?」 「舞台では、僕が与ひょうの悠真くんに『愛しています』って言ったでしょう。次は、悠真くんの番」 「そ、そうか……」  しかしこれなら、簡単だ。  演技などしなくても、いくらでも素で言える。 「好きだよ、未緒」  愛してる、と言いながら、悠真は未緒の細い体を抱きしめた。 「舞台終わったんだし、減量はもうやめてよね。心配だから」 「うん。ありがと……」  そっと、二人で唇を合わせた。  鶴の羽根のように、静かで柔らかなキスをした。
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