恋する学習塾

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え……なんだ、ここは。 この華やかのメンバーはなんなんだ! ガリ勉メガネはどこだっ? 声をかけてきた男はかなりのイケメンだった。 くっきりした気が良さそうな目に、親しみやすい口角の上がった大きめの口が際立つ細い顎。 クラスに一人はいるモテモテ人気少年といった感じだ。 「雪成って呼んでいいか? 俺は麻生賢。 賢でいいよ。 由宇と同じ区立中学。お前は? 私立だよな」 「あ、あぁ。男子校」 っていうかその後ろにいる美少女と美少年は何?! 芸能人か? 本当にこいつら A クラス? 顔の A クラスってことなのか? 俺なんてこの中じゃフツウじゃねーか。 「よろしく。俺は遠山知瑠。知るに瑠璃色の瑠で、知瑠。 こいつは双子の妹の美智。 俺ら常啓学園だけど、君その制服 、清雅だろ。 近いよね」 「うん」 すごい威圧感だ。目が鋭い。 こいつの存在感は中学生とは思えない。 もう男として出来上がっている。 自信に満ち溢れていて、その眼差しには何か使命感すら感じる。 美智って妹の方は、内気なお姫様って感じだ。 シャイなのか俺とあまり目を合わせようとしない。 アンニュイさが漂っている。不幸な運命に囚われた美少女って感じだ。 それにしてもこいつら本当に頭いいのか? 「もう一人いるのよ」
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